2016年12月25日日曜日

匠の息づくまち・神楽坂

歴史の蓄積の上で、暮らしに係わる数々の文化的な商業活動が展開されてきたのも、神楽坂の重要な一面ですが、このジャンルでも課題が多くあります。そこでNPOいきまち倶楽部では新しい試みとして「匠の息づくまち・神楽坂」を提案し、これらの活動を側面支援させていただくことを考えています。

取りかかりの第1弾として毎月開催しているまちづくり塾の中に「匠(神楽坂マイスター)シリーズ」を設け、毎回神楽坂界隈で活動されている伝統工芸等に係わる匠の方々のお話を実演を交えながらお聞きし、匠の技の奥深さと、それを支える地域の仕組み、将来的な不安や解決すべき課題について理解を深めています。

10月、11月は手書き友禅師の多田昌子さん、新宿区染色協議会の模様師工藤博さんをお招きし、染色の世界と実情をご説明いただきました。江戸の友禅染は新宿区の地場産業として栄え、今もその歴史を紡いでいますが、現状はなかなか大変。市場の縮小と担い手、後継者不足が深刻化しているようです。でも、その魅力は、その制作過程を知るだけでも実に大きなものがあります。

NPOとしても是非多くの方々に友禅染の商品や作品に触れていただく場と機会を持たせていただくとともに、あわせて街の中に共同制作工房等の整備も必要だなと考え始めました。





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